第383話エミリーは怒っている

「おい、べっぴんさん、よく聞け。おとなしくして、そこの友だち二人もちゃんと躾けてくれりゃ、優しくしてやる――なにしろ俺は紳士だからな。だが、先に恥をかかせたのはあいつらだ。自業自得ってやつだろ。

俺が何をできるか、もう見ただろ? このあと少ししたら、いい子にして俺と何杯か飲むんだ。それから、さっき見せたあの小技ももう一回やれ。俺の機嫌がよけりゃ、友だち二人も帰して病院に行かせてやってもいいぞ!」

含みは明白だった。

エミリーが言われたとおりにしなければ、どれほどひどい怪我をしていようと、カイアをその場に転がしたまま放っておく。しかも、誰ひとりここから出さない――そういうことだ。

闇の中...

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